2013-01-01から1年間の記事一覧

物理的空間と数学的空間 〜存在と思考〜

アインシュタインの相対性理論とは、【実空間についての物理学的領域】と【人間理性内で整合性が保たれる数学的領域】の区別を充分に自覚した上で理解できる帰結である。全く現在における相対性理論の物理学上の専門家レベルでなされている内容的妥当性につ…

すっぱい葡萄と狸さん 〜新イソップ物語〜

あるお腹を空かした狐さんが葡萄棚から葡萄の房の下がっているの見つけて、それを手に入れようと頑張っていました。そしてしばらくすると狐さんは『あれはまだ熟れていない』と言って立ち去りました。それを木陰に隠れて見ていた狸さんは、狐さんが見えなく…

【論より証拠?】 6 × 0 = 1

さてさっそくですが、十円玉を37枚ほど用意して実験をしてみました。まずはじめに、一つの十円玉を真ん中辺りに『ばちん』と置きます。そしてはじめに置いた一枚に接触しながら、かつ他の周りを取り囲む十円玉とも接触するようにキレイに並べてみますと、…

遺伝説と環境説 〜『人さまざま』〜

人間の人さまざまの性格について、二つの観点がある。それは先天的個性とする遺伝説と後天的個性とする環境説だ。ところで古代ギリシャのアリストテレス(前384-322)は事物の原因に四つの質料因、形相因、作用因、目的因をあげたようですが、ここでは人間の…

ジョージ・ソロス『再帰性』と心理学の構造

ジョージ・ソロスの『再帰性』は投資の分野に限らず、心理学や社会学に応用できる現実解釈の図式を持つ。彼の記号的表記によると、次のように表すらしい。 W:現実世界 U:世界解釈 FC:認識機能 FM:操作機能FC(W) → U ………(1) FM(U) → W ………(2…

ピラミッドと哲学 〜『歴史に口なし』〜

イソップ物語の『アリとキリギリス』の結末はキリギリスが飢え死にするようですが、その後『私たちは夏の間働いていた時、アナタたちに笑われていたアリです。今さら何のご用ですか?』と言った感じでキリギリスを反省させて仲直りのパターンに改変されたり…

『ギリシャの蟻』と『四面楚歌』 〜分業意識と外交意識〜

現在の我々が知るところのお話には、ギリシャで作られたと言われる『蟻とキリギリス』という物語があります。全く互いに仲良く暮らしていればいいものを、どうしてそんなことになってしまったのでしょう。それは数匹の蟻さんたちが『音楽なんかやってる奴ら…

蟻さんの分業意識 〜パレートの法則〜

ちまたの噂によると、蟻さんの実態調査をした結果、『働き蟻』と『ニーティングな蟻』の割合は、およそ【2:8】になっているらしい。それは100匹いた蟻集団の内の20匹の働き蟻だけを抽出すると4:16に分かれ、逆に80匹のニーティングな蟻だけを抽出すると…

『ラ抜き言葉』ではなく『ar抜き言葉』である

『見れる』や『食べれる』は【ラ抜き言葉】ではなく、【ar抜き言葉】であった。つまり先行していた『書ける』や『読める』の【ar抜き言葉】にたいして、上一段活用や下一段活用に拡張させたのである。 書かれる > 書ける書k-ar-eる > 書keる 見られる > …

【概要】古典的日本語体系の原型に迫るための展望【試論】

まずは現代の日本語体系からの考察として『広い』を調べる。 『広い』『丸い』 形容詞 終止形『広まる』『丸まる』 動詞 五段活用 終止形『広める』『丸める』 動詞 下一段活用 終止形『広がる』『丸がる』 動詞 五段活用 終止形『広げる』『丸げる』 動詞 …