2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧

遺伝説と環境説 〜『人さまざま』〜

人間の人さまざまの性格について、二つの観点がある。それは先天的個性とする遺伝説と後天的個性とする環境説だ。ところで古代ギリシャのアリストテレス(前384-322)は事物の原因に四つの質料因、形相因、作用因、目的因をあげたようですが、ここでは人間の…

ジョージ・ソロス『再帰性』と心理学の構造

ジョージ・ソロスの『再帰性』は投資の分野に限らず、心理学や社会学に応用できる現実解釈の図式を持つ。彼の記号的表記によると、次のように表すらしい。 W:現実世界 U:世界解釈 FC:認識機能 FM:操作機能FC(W) → U ………(1) FM(U) → W ………(2…

ピラミッドと哲学 〜『歴史に口なし』〜

イソップ物語の『アリとキリギリス』の結末はキリギリスが飢え死にするようですが、その後『私たちは夏の間働いていた時、アナタたちに笑われていたアリです。今さら何のご用ですか?』と言った感じでキリギリスを反省させて仲直りのパターンに改変されたり…

『ギリシャの蟻』と『四面楚歌』 〜分業意識と外交意識〜

現在の我々が知るところのお話には、ギリシャで作られたと言われる『蟻とキリギリス』という物語があります。全く互いに仲良く暮らしていればいいものを、どうしてそんなことになってしまったのでしょう。それは数匹の蟻さんたちが『音楽なんかやってる奴ら…

蟻さんの分業意識 〜パレートの法則〜

ちまたの噂によると、蟻さんの実態調査をした結果、『働き蟻』と『ニーティングな蟻』の割合は、およそ【2:8】になっているらしい。それは100匹いた蟻集団の内の20匹の働き蟻だけを抽出すると4:16に分かれ、逆に80匹のニーティングな蟻だけを抽出すると…