保守主義がわからなければ、全体が見えない 〜バークと知識社会学〜

保守主義』って言うのがわからないと、全体が見えるようにならないんだよね。

別に保守派を擁護するために改新派に説教しようとしているじゃなくて、保守主義の全体内の位置を見極める必要性のことなんだ。

むしろ保守派の側にも『おまえら、全体内保守主義の位置がわかっていないぞ』という説教が向けられるって感じかな?

そして現代はデカルトから広まった感じの合理主義による考え方によって、保守派が仕切る体制を改革しようとしているのが問題なんだよね。

バークによれば【維持されてきたこと】を考えろってことであって、だからとぼけた保守派が言うような『維持されてきたことを守れ』っていう命令が発せられるわけではなく、『維持されてきたことを考慮しながら現実認識を持て』って言うことかな。

つまり心理学とか社会学のようなとぼけた新たな理論で保守派を言い聞かせようとする左翼的考え方は、アホって言うことを言ってるバークの保守思想なんだよね。

詳しいことはわからないんだけど、知識社会学マンハイムが『保守主義』に注目したのも、そうした事情があると思うね。



ほんま、日本の政治家やお呼ばれする政治評論家を見てると、絶望的だね。国民にしても彼らと等しく、みんな自分の人生のために自らに関わりが深い人脈の『ひとのため』で出しゃばり競争に余裕ぶりながら一生懸命だし。

まあ〜そんな状況も、今や伝統的な保守文化として大目に見てやらなければならないから、バーク主義も離れたところで微笑むしかないね。



いやはや、『知らぬが仏』の笑顔が、憎いやら可愛いやら……



いけねぇ、いつまでもこんなことを書いてる場合じゃなかった。イノベーション計画会議に遅れちゃう。